舞台芸術学院でお世話になったモダンダンスの厚木凡人先生が旅立たれました。
舞台芸術学院でお世話になったモダンダンスの厚木凡人先生が旅立たれました。
厳しいというイメージが強く、出来の悪い僕はよくため息をつかれていました。
ある時反対側で振りを練習していると「ハチマキ、お前は左利きなのか?」
ハチマキというのは僕のあだ名。いつもバンダナをしていたからだと思います。
バレエの永井先生からは「バンダナ!」と呼ばれていました。
「左利きは大変だぞ。今の日本はだいたい右側から動くからなぁ。」とよく戒めてくれました。
ある時某大手サーカス団で振付を担当していた時、「ハチマキ!オマエはやっていけると思ってたよ、本当に不器用だったけどなぁ」と喜んでくれました。
あの頃はわからなかったですが、バケツに足突っ込んで歩き回ったり、椅子の上から手でメガネを作って大ジャンプしたり、斬新な体験をさせていただいた事が今の発想に繋がっていると思います。
厚木先生、ありがとうございました。
舞台芸術学院ミュージカル本科1期生 吉野寧浩(ハチマキ)
追伸
昨日宝塚大劇場に行く前、10時はじまるの告別式に合わせて体幹トレーニングをはじめ、自分なりにお別れしておりました。
「ハチマキ、肩甲骨!! 」「ビックべン!!」
カウント出してくれる時は何故か名前で「ワン エンダ トゥー エンダ ヨ、シ、ノっ!!」
永遠に忘れません。