J-CLICKについて その③そしてVIVA!
第三次 J-CLICK。ある意味1番イベントをさせていただいていた時期。
新メンバーに家もっちゃんこと亜由美が加入。
再び5人体制で様々な場所でお世話になりました。
作品もVIVA!というbondの楽曲を使用。
やはりアイリッシュリールの楽曲での創作は僕に引き出しがあまりなくどうしてもマンネリ化しつつありました。
バイオリンの音はどうしても欲しく、その中で気になる曲を探す探す(笑)。
そして…、VIVA!!
テンポの速さに気遅れしましたがこの楽曲で創作する事に。
イントロダクションの部分がどうにも思いつかず、やはりここの部分だけで1か月以上はかかりました。
もちろんイベントの練習もあるのでなかなか練習が噛み合わず険悪なムードの日も(笑)
今なら絶対パワハラで僕はアウトです。
そして出来上がり、KEEP ON RHYTHMの舞台でお披露目。
ビクビクしながら踊りましたが、あの西中島の板の上であーだこーだありながら創作した作品を舞台にのせる楽しさを改めて学ばせていただいた時期でした。
そして、カンパニーというものに対して個人的にある葛藤のような感情が芽生えて来ました。
せっかくカンパニーメンバーとして専念してくれているメンバー達の生活は最低限みなければと思い動いていました。
メンバーによってはコレで生活出来るかもと思える時期もありましたが、僕の力不足でその目標を成し遂げる事は難しいと判断し、それと同時にこのままいくと一期一会を目指す事が出来ず、ある意味職業ダンサーになってしまうのではと思い、既に決まっていた仕事以外は依頼を断る事にしました。
暫くJ-CLICK、寝かせましたが、新たな後輩も育ち、新しい形での活動を開始。
今、日本各地でJ-CLICKとしてイベントに呼んでいただけ、表現している形は、長年一緒に頑張って来た仲間や次の世代の仲間、そして今、活動を共にしているミュージシャン達と結成する、その時その時のアイリッシュミュージック・タップダンスユニットです。
この形なら日頃みんな自由な活動をしながら、その時その時にタイミングの合う仲間達で作品を持っていけるのでマンネリにもならず、その時その時を新鮮な気持ちで向き合えています。
今はコロナ禍ですが、先の活動のためにもどんどん準備していきたいと思っています。
アイリッシュタップダンサー 吉野寧浩