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2021年5月3日

J-CLICKについて その② そしてCELTIC KITTENS


2003年に中村英里子が怪我で引退、2007年に麻美が怪我で引退。

僕は基本我流で、いろいろ模索するのですが、なんかパッとしない日々が続き、「あー、終わりかなぁ。それか商売として続けていくのかなあ」と思い憂ていました。

そして、2008年、毎年出させていただいていたNATIONAL TAP DAYに再び出演が決まり、これで結果を出せなければ解散と決めて前の年の秋から創作をはじめました。

リバーダンスやロードオブザダンスのCDやDVDはじめ、片っ端から曲を漁り、GOLDだったか、マイケルフラットレーの作品からCELTIC KITTENSという楽曲に辿り着く。

曲にも魅力があったのですが、この曲にはアイリッシュダンスやタップダンスの振付シーンがなく、悪い意味でコピーにならない気がして決意。

既成の昨日の影響を受けない、いわば真っ白なキャンバス。

気を衒わず、等身大で自分の思ったままを振付しょうと思いました。

苦しみました(笑)

4か月かかりました。

毎日が険悪なムードなリハ時間。

そして出来上がり、東京へ。

何故かこの時は変な緊張はせず、地に足がついたなんともどっしりした気持ちで舞台に挑めました。

しかし、踊り終わり→暗転→拍手無し…

終わったと思いました。

遂に社交辞令の拍手さえもらえなくなった。

しかしながら清々しい気持ちも。

終わった〜

で、楽屋に帰ったらタップダンサーの先輩方から

「吉野さん、良かったよー」の連発。

あ、ついに同情されてしまった…と。

僕「イヤー、よう言いますわ。拍手さえなかったのに(笑)」

先輩「あったよー、拍手大きかったよ」

僕「え、あれ次の団体の…」

先輩「暗転中に次の拍手はないよ、あれ吉野さんらのだよ」

僕「えー!!」

半信半疑の僕は翌日のマチネを無心に踊りました。

そしてやはり同じ反応。

シーンからの拍手

え、これ、僕ら⁇

で、千穐楽。

最高の反応。

幸せでした。

で、J-CLICK、まだ続けていいんや!

2008年の春でした。

 J-CLICK 吉野寧浩

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